B型肝炎訴訟では、当初から被害者の個別救済とともに、すべてのウイルス性肝炎患者が安心して治療を受けられる医療制度の整備や差別・偏見の克服などにとりくんできました。
現在も国とむすんだ「基本合意」にもとづき、年に一度の厚生労働大臣との協議をはじめ、さまざまなとりくみを行っています。
ウイルス性肝がん・肝硬変患者に医療費の助成を
いま力を入れていることの一つが、ウイルス性肝がん・肝硬変患者にたいする医療費助成の実現です。
日本では、肝硬変・肝がん患者の8割以上が肝炎ウイルスを原因としています。また、これだけ肝炎ウイルスが広がった原因には、輸血制度、薬害、集団予防接種の注射器使い回しといった医療行政・公衆衛生のあやまちがありました。
詳しい内容や最近のとりくみについては、下のウイルス肝炎サポートのページをお読みください。
肝炎ウイルス検査を受けてください
肝臓は「沈黙の臓器」と言われます。自覚症状がでたときには、深刻な病態にまですすんでいることが少なくありません。
現在30代以上の方ならば、幼少時の集団予防接種における注射器の連続使用でB型肝炎ウイルスに感染している可能性があります。ぜひ、いちど肝炎ウイルス検査を受診してください。
無料で検査を受けられる制度があります。もよりの保健所や自治体窓口にご相談ください。
肝炎ウイルスに感染していることがわかったら、専門の医療機関での精密検査が必要です。場合によっては治療が必要になることがあります。
医療講演会や交流会などのとりくみ
当原告団・弁護団では、患者団体とも協力して、肝臓が専門の先生をお招きし、医療講演会などの活動も行っています。
詳細や最新の情報は、弁護団のブログをご覧ください。
真相究明や再発防止のとりくみ
なぜ長年にわたって注射器の連続使用がおこなわれたのか、「基本合意」にもとづいて、真相の究明や再発防止についても、国とともにとりくんでいます。
これまでに国がまとめた報告書をわかりやすく紹介するブックレットも発行し、ご希望の方におわけしています。
パンフレットのご希望は、当弁護団群馬支部まで: TEL 027-251-5713
また、大学医学部や医療系・福祉系の学校などで、患者のみなさんがお話する「患者講義」にもとりくんでいます。これまでに群馬大学医学部などで実施しました。高校での実施の実績もあります。教育機関のみなさま、ぜひお声がけください。
患者講義のお問い合わせ・ご要望は、全国弁護団事務局まで: TEL 03-3355-0611